急にカネを持つようになった人がお出かけをすると

 日本に来る中国人観光客のマナーが悪い、的な声を聞くとき、「まー急速に経済成長をした(急速にカネを持つようになった)人が余所に出かけるようになると、そう見えてしまったり実際そうだったりすることがあるよね。昔の(今でも?)日本人観光客が海外で評判悪いと言われていたのと同じか」と私は思うんだけど、そうは思わずに「かの国の国民性」とか言い出している人を見ると頭を抱えてしまう。カネ持ってなかった人が急にカネを持つようになれば程度の差はあれそうなるんじゃないのか。
 最近のことしか知らない若い人は言うのは仕方がない面があるにせよ、過去の日本を経験している筈の年寄りが似たようなことを言っているのを見ると、教養とかものを考える力とかいうのは大事で、そういった能力は後から取り返しをつけるのが困難なのかなあと思ってしまう。成長もなく歳の数だけは増えて、そのカウント数だけをもって自分が偉くなったかのように錯覚している、学力や人格が低い年寄りは確かに存在するし、そういう人ってのは自覚や反省する心を持つには既に手遅れだったりするからねえ。
 だいぶ前の話だけど、2008/2/28に放送された、NHKのクローズアップ現代「新興国富裕層が日本を変える」で、日本に来る海外の富裕層の特集をしていた。海外の羽振りのいい人たちが日本でたくさん消費をしてますよ、という冒頭だった。高度経済成長期やバブル期の頃は日本人が海外でこういうことをしていたんだろうな海外の人の目にはこんな風に映っていたのかもしれないなあ、なんてことを思った。
 日本での買い物ツアーにあたり「たくさん買い物するぞー、おー!」って言ってた人たちや、値段の高い料理を食いながら「おいしいでーす」とカメラに向かって言う人、かつての「金満日本人」(って言い方はおかしいか。金満日本人は昔も今も金満日本人だし)のイメージとかぶるよなあ。
 ある程度以上の年齢の人ならそう見るよなあ、と私は思っているのだが、実はそうでもないのかもね。

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